BPMNのコツ

BPMNのコツ

業務フローを飾るコツ

業務フローは作業(□)を矢印(→)でつないで流れを表すことが基本ですが、それだけだと見える化としては不十分です。書類やITシステムなどでフローを飾ることが大切です。飾れば業務への理解が深まるし、改善の検討にも役に立ちます。では具体的に何を飾れば良いか、それを考える上で機能モデリング手法「IDEF0」のICOMという視点がとても有効だと思います。ICOM : Input / Control / Output / Mechanism下図はIDEF0を使って「顧客からの棚の要求に応えて棚を納めるまで」を描いたものです。右下を見てください。「施工」という機能に対して、上下左右の4つの視点で見える化して...
BPMNのコツ

可視化ルートと運用ルート

「業務フローを作成したけれど、いつの間にか使われなくなっていた」という声は、よく聞かれます。「業務改善のために作成しよう」など、業務フローを漠然とした目的で作成した場合に多いようです。どのように業務フローを活用すれば良いかが具体的ではないので、活用したくてもできないうちに使われなくなってしまう、、、まずは下の図を見てください。内部統制の可視化・運用イメージです。業務フローを上手に使って可視化を進める方法と、可視化された情報を活用する方法を示しています。青矢印は内部統制に必要な情報を可視化する手順です。可視化のスタートは、部門ハンドオフレベルの業務フローの作成としています。ある部門の役割を描いて...
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作業フローとデータフロー

BPMNは3つの矢印を使い分けます(詳しくはBPMN業務フロー入門の第2回を参照)。第2回とは違う話で使い分けのメリットを説明したいと思います。筆者が業務フローを描くときには2つのことを考えています。1つは作業フロー、すなわち作業の順序性を表そうとする視点です。この作業が終わったら次に着手すべき作業は何かという流れを描いていきます。もう1つはデータフローの視点です。作業の成果として書類やデータが出力され、それはどの作業で使われるかという書類やデータによる繋がりを描いていきます。でも一般的には、おそらく2つの視点の違いを意識しないことが多く、よく見る業務フローでは下図のように作業フローとデータフ...