雑感

その他

【連載】BPMN業務フロー入門の読み進め方

BPMN業務フロー入門では、国際標準「BPMN(ISO19510)」の特徴を活かした業務フローの描き方について解説してていきます。学びたいことから読み進められるように4つの章での構成としています。 「BPMNで業務フローを描いて」と頼まれたが描き方が良くわからないという方は「第1章 BPMNで業務フローを描こう」を読んで、業務フローを描きはじめてみてください。 業務フローの描き方を選定中でBPMNもその候補の1つという方は、まずは「BPMNとは」を読んで、次に「第2章 BPMNの全ての図形を眺めてみよう」に進んでください。図形が多くて難しそうだけど必要な図形だけに絞って使えば簡単、ということが...
ISO19510

BPMNの気に入らないところ

雑感として筆者のBPMNに対する思いを述べます。始めたばかりの連載記事「第2章 BPMNの全ての図形を眺めてみよう」に関係する内容です。 はじめてBPMNを知ったとき、とてもBPMNが気に入りました。2004年にバージョン1が発行されたときのことです。それがバージョン2となり、テキストファイル(XML)としての標準形式が定義されたり、図形が増えたり、大きく変わりました。このバージョンアップに対して、改良されたところもあるけど改悪されたところもあると、どちらかというと残念な気持ちの方が大きかったことを思い出します。図形が増えたことが気に入らなかったのです。 バージョン1のときは、仕事の進め方をパ...
その他

「BPMN業務フロー入門」の構成を大きく変えようと思います

BPMN業務フロー入門は 業務フローを描くコツの伝授を中心に進める中でBPMNについても説明していきます 単なるBPMN仕様理解にとどまらない実践的な解説を目指します という方針で始めました。でも、アクセス状況をみてみると、業務フローを描くコツよりもBPMN仕様の解説を望む人の方が多いようです。 筆者はBPMN仕様を深く知るよりも大切なことがあると考えています。それが見やすい業務フローを描くコツ、業務フローを使って業務を分析するコツ、等々です。ただ、そのようなコツを知りたい人は、今はこのサイトに辿り着き難いようです。おそらく「業務フロー」や「業務改善」でのWeb検索順位がまだまだ低く、「BPM...
BPMNのコツ

業務フローを飾るコツ

業務フローは作業(□)を矢印(→)でつないで流れを表すことが基本ですが、それだけだと見える化としては不十分です。書類やITシステムなどでフローを飾ることが大切です。飾れば業務への理解が深まるし、改善の検討にも役に立ちます。 では具体的に何を飾れば良いか、それを考える上で機能モデリング手法「IDEF0」のICOMという視点がとても有効だと思います。 ICOM : Input / Control / Output / Mechanism 下図はIDEF0を使って「顧客からの棚の要求に応えて棚を納めるまで」を描いたものです。右下を見てください。「施工」という機能に対して、上下左右の4つの視点で見える...
BPMNのコツ

可視化ルートと運用ルート

「業務フローを作成したけれど、いつの間にか使われなくなっていた」という声は、よく聞かれます。「業務改善のために作成しよう」など、業務フローを漠然とした目的で作成した場合に多いようです。どのように業務フローを活用すれば良いかが具体的ではないので、活用したくてもできないうちに使われなくなってしまう、、、 まずは下の図を見てください。内部統制の可視化・運用イメージです。業務フローを上手に使って可視化を進める方法と、可視化された情報を活用する方法を示しています。 青矢印は内部統制に必要な情報を可視化する手順です。可視化のスタートは、部門ハンドオフレベルの業務フローの作成としています。ある部門の役割を描...