雑感

ISO19510

「データ関連」と「関連」の違い

BPMN 2.0では「データ関連」と呼ばれる点線が増えました。BPMN 1.xでも「関連」と呼ばれる点線があったので、点線が2種類になりました。下図の左側がデータ関連、右側が関連です。 2種類の点線を比べてみて、データ関連には双方向の矢印が無いことにすぐに気付くと思いますが、それ以外の違いはわかり難いですよね。 実のところ、それ以外には見た目の違いがありません。あとは「使い方の違い」と「隠れた違い」があるだけです。 違いの話をさらに進める前に、もう1つ改訂内容を確認してください。 BPMN2.0では、データオブジェクトが「成果物(Artifacts)」と呼ばれる図形群ではなくなり、データストア...
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BPMNの狙い(2)

BPMN 2.0の主な改訂内容は実行可能モデルを現実的なものにするための仕様変更・追加です。実行可能モデルとは「描いた業務フローをそのままITシステムで動かしたい」というBPMNの狙いを実現する業務フローです。詳しくは次の記事を読んでみてください。 この記事は、BPMNにのめり込むキッカケを与えていただいた元上司が寄稿した記事です。 BPMN 2.0の概要とビジネス・プロセス・モデリング 自分の言葉として書こうとしたのですが、紹介した記事ほど詳しく書くのは大変だと思い、リンクでちょっと楽をさせてもらいました。
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BPMNの狙い(1)

BPMNは2つの狙いで作られました。1つは「業務フローの描き方を標準化したい」、もう1つは「描いた業務フローをそのままITシステムで動かしたい」という狙いです。 BPMN 1.xの仕様書には「多くの表記法の専門知識と使用経験」を持った人が集まって「UMLアクティビティ図、UML EDOCビジネスプロセス、IDEF、ebXML、BPSS、ADF(Activity-Decision Flow)図、RosettaNet、LOVeM、およびEPCs(Event-Process Chains)」を参考にしながら「1つの表記法に整理統合」したと書かれてあります。つまり、業務フローには様々な派閥があって人に...
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BPMN 1.xと2.0

BPMNの1.xから2.0への改訂は予想以上に大きく変わりましたが、その大部分は「BPMN流 業務フロー入門」の上級編の内容です。初級編の範囲での変更は「データオブジェクトの役割が変わった」、「データストアが増えた」、「データ関連が増えた」の3つだけです。
BPMNツール

BPMNツールの紹介(1)

BPMNは無償のツールが数多くあるので定期的に探しています。探したツールの中で今よく使っているのが次の2つのツールです。 1つ目はBPMN業務フロー入門の図を作成しているツールです。Trisotech Free Visio Templatesという無償のVisioステンシルを使っています。正確にはVisioが有償なのですが、描画ツールとしてBPMN以外でも使うツールなので、それは既に持っているという前提での無償です。VisioのProfessional版ではBPMNが使えるのですが、手持ちのStandard版で描くために見つけました。Web記事の図では限られたスペースを有効に使って見やすい図を...